訪問日:2004年2月11(水)~2月12日(木)
メンバー:bou2、腹八どん 旅のはじまり 早朝、東京駅の新幹線口で腹八どんと待ち合わせ。私は寝坊をしたため、やむなくノーメークで参上。ロングコートに帽子の出で立ちはなかなか旅人風であると好評。腹八どんはご母堂推薦の黄色いマフラーで登場。このマフラーが後に大活躍することに。 いざ、京都へ 今回は「ぷらっとこだま」というJR東海ツアーズの企画を利用。7:56発のこだま405号。知らなかったが、普通はこだまで京都に行ったりしないらしい。どうりでなかなか着かないと思った(あほだ)。 ようやく11:40頃に京都駅に到着。しかし、目的地である籠神社(このじんじゃ)は京都といっても京都市ではなく、北の宮津市にあるため、旅はまだ終わらない。ホームで駅弁を買い、特急「タンゴ・ディスカバリー」に乗り換える。 タンゴは丹後。踊るタンゴではない。天橋立があるあたりを丹後の国という。ディスカバリー号と聞いて、私はテッチャンも喜ぶ新型車両を期待していたのだが、ただの地味な特急だった。自由席で片道4000円弱。ちなみに、大阪発丹後行きの特急は「タンゴ・エクスプローラー」。 丹後の国に到着 京都をたってから約2時間、いよいよ天橋立が近づいてきた。車窓から遠浅(風)の白い砂浜が見える。浜に人影はほとんどなく、清冽な雰囲気に期待が高まる。 14:30頃、天橋立駅に到着。いたって普通の温泉街。観光客も少ない。 天橋立ビューランド すぐに神社へ向かうのもガツガツしているということで、天橋立を一望できる展望台へ。なんといっても天橋立は陸奥の松島、安芸の宮島と並ぶ日本三景。展望台のある天橋立ビューランドに上るにはリフトかモノレールを利用する。モノレールは待ち時間があったため、リフトを選択。この手の乗り物が苦手な腹八どんは相当びびっていた。スキー場にあるような一人乗りのリフトに乗ると、数分後には頂上に到着。ふもとは晴れていたが、頂上には霞が。眺望ポイントから天の橋立を望む。竜が上っているように見えるので「飛龍観」という。 飛龍観。 一応「股のぞき」もしてみたが、体が硬いので眺めを楽しむどころではない。こんなところで日々の不摂生を反省。再びリフトでふもとへ。 智恩寺と文殊堂 リフトを降り、人心地がついてから天橋立へ向かう。かなりスモールな温泉街を歩いていくと、正面に立派な寺が登場。智恩寺である。本堂である「文殊堂」は、奈良の「安倍文殊」、山形の「亀岡文殊」と並んで日本三文殊の一つらしい。何を隠そう、全部知らなかったが、寺の名前に腹八どんの名前が含まれているので、これも何かの縁とお参りすることに。籠神社のことしか考えていなかったので、そんな有名な寺があるとは思ってもいなかった。参詣者も多い。「智恵の輪」で写真を撮り、賢くなった気分でいざ天橋立へ。 天橋立伝説 天橋立は宮津湾にある砂嘴(さし)。湾を一文字に横切るように松原が続いている。地学的説明はいろいろあるのだが、伝説としては天にあったイザナギ大神(男)が、地に祭られていたイザナミ大神(女)のもとに通うために天からたてていた大きなはしごが倒れ、天橋立になったと言われている。イザナミの名前は私の名前に似ているので、勝手に親近感を持っている。 松原を歩く 天橋立はジェットボートでも渡ることができるが、我々は徒歩で渡ることにした。青松の並木道を歩いていく。道の両端はクリーム色の砂浜をはさんですぐに湾につながっている。砂浜のやさしい色合いが青い空、おだやかな水面、松の緑と幹の茶に柔らかく映えて美しい。 やさしい色合い。 シーズンオフで人が少ないせいか、ゴミもほとんど落ちていない。立て看板や照明も少ないので、時代劇の撮影にはもってこいだろう。特筆すべきはトイレの多さ。なぜこんなにと思うほどトイレがあり、観光協会のやる気を感じた。 マイナスイオン放出中。 晴れてはいたが、海上を歩いているようなものなので、風が吹くとかなり寒い。私は帽子をかぶっていたが、顔がむきだしの腹八どんは相当寒い様子。海から吹く風がたえまなく頬をなで、耳の近くの骨がキンキンと痛み出す。神社に着くまでに具合が悪くなっては大変なので、腹八どんは黄色いマフラーを「真知子巻き」にすることに。これで何とかしのげそう。 籠神社でいただいたしおりによると、天橋立は昔、当社の境内であり、参道でもあったという。お参りという主旨からすれば、天橋立を歩いて渡ったことはよかったのかも。 籠神社 ようやく松原を抜け、籠神社の入口に到着。 大きい。 ここの鳥居は素木をつなげたようなシンプルなもので、私は結構好き。巨大なとんかちのようにも見える。入口には狛犬。どことなく唐風で、ひょうきんな顔をしている。後で調べたところによると、石造狛犬として「日本一の名作」(汗)だそうで、昔は夜な夜な天橋立に繰り出し、やんちゃをしたらしい。境内は人もまばらだったが、正月のにぎわいがまだどことなく残っていた。 ご祭神 彦火明命(またの名を天火明命)は天照大神の孫ニニギの兄神とも、ニニギの子とも言われる。いろいろな説があるらしい。神の系譜は複雑で私にはまだよく分からない。 乾いたような色合いの社殿。欄干上にカラフルなたまねぎ様の飾り物が等間隔で付いている。五色 (青、黄、赤、白、黒)の座玉と言い、伊勢神宮以外には許されていない貴重なものらしい。へええ。参拝後、初の御朱印帳を購入。そして奥宮へ。 真名井神社 籠神社の裏から出て、畑と民家の間をしばらく歩き、左折すると奥宮真名井神社の参道に出る。 この辺りからすでに変。 日常世界が突然神秘的な世界に転じる不思議な感覚。一種のパラレルワールド。左手に竹林を見ながら、ゆるやかな坂を上がっていく。竹の間から夕暮れ直前の柔らかな光がすけていた。 静謐。 境内入口の鳥居の左右には、狛犬ではなく狛龍が。ご神水の沸き出るという井戸があり、一口いただく。その傍らには大津波を切り返したという働き者の小さなお地蔵さん。右側の石碑には「人類平和、世界浄化」の文字。「こりゃ大きく出たね」などと思っていたら、本当にスケールのでかい場所であることが間もなく明らかに・・・。 石造りの階段を上っていく。普通でない雰囲気。「これはいるね、何かいるね・・・」などといいながら二人で上がっていく。私はすでに腰が引け気味。一人で来なくて本当に良かった。階段を上りきると、正面に小ぶりの社殿。木々の枝がさわさわと風にゆれている。奥は山。雪がまだあちこちに残っている。 ご祭神 ちびりそう。腹八どんは足下が揺れたといっていた。ただならぬ雰囲気。社殿の裏にある磐座がなにやら強いエネルギーを発している(ような気がする。怖いよ~)。 この神社は「何か」が行き来しているという感じが強くした。まだざぶとんが暖かい感じ。こういう感覚を得るのははじめて。何せこれまで、神社には初詣の時くらいしか行ったことはない。こういうところもあるんだなあ。神社というより、宇宙ステーション。奧の林から火星人が出てきても驚かない。 お参りのあとはすぐにホテルへ。料亭で懐石料理をいただいてからグー。私は平素歩いていないものだから、足がつってなかなか寝つくことができなかった。腹八どんはすやすや。うらやましい。 2日目(下鴨神社)へ
by bou2plus
| 2006-11-06 21:57
| 籠神社、真名井神社
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